Blue lagoon

Phoebe's music life
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『坂道のアポロン』小玉ユキ

ときどきブログにコメントくださるnanaさんから教えていただいた「坂道のアポロン」。1960年代の佐世保が舞台、ジャズをやる高校生の話ということで、これははまりそう〜と思い、用心して(?)2巻までとりあえず購入、したところが、とまらなくなってその後結局本屋へ走り、最後まで一気に読んでしまいました。佐世保北高がモデルになってるそうです。

わたしも夏に県の絵画教室で、北高へ通ったとき、坂道でへたりました〜。このへんはどこへ行っても坂道だらけ。引っ越してきた当時は、お隣(といっても坂の下)へ回覧板持っていくだけで息切れしてましたが、いまはすっかり平気になったなあ。佐世保の年配の人はとにかく足腰丈夫です。鍛え方がちがう。

あ、坂道の話はともかく、わけありの爽やかな(?)不良、千太郎と、横須賀から佐世保へ転校してきた、鬱屈気味の秀才、薫の、音楽で結ばれた深い友情を中心に、千太郎のおさななじみ、レコード屋の娘、律子(Favorite Thingsでかわいい歌声を披露)千太郎の兄貴分の淳一(トランペット担当)と、千太郎たちの一年先輩、美術部の百合香などが中心となって話は進みます。

あらすじはこちらで。アニメの公式サイトはこちら

なんか、けっこう設定はベタなのですよねえ、いささか爽やかすぎるかもしれないけど、でもねえ、面白くってやめられなくなって。いつしか登場人物にえらく感情移入してしまってました(笑。二人の恋の行方も気になって、ぐいぐい読まされるのです。高校時代というのは、ほんとに濃い。

千太郎も薫もそれぞれ魅力的なキャラだし律っちゃんのおぼこい純情なかんじがまた……。(律っちゃんのレトロな水着姿もよいですねえ)。ちょっとかっこよすぎる兄貴分、淳一も、「阿寒に果つ」を思い出しちゃった百合香にしても、この時代ならいただろうなあと思うキャラ。(千太郎、薫、淳一で人気投票したら、さて、だれがトップになるかな)。

話の一番軸にあるのは、お互い、心の奥底につらい気持ちと孤独を抱えていた千太郎と薫が出会い、ジャズのセッションを通して稀有なつながりを持つところで、その友情の深さは一種、羨望を覚えてしまうほど。その友情に恋模様がからまって(身におぼえのあるであろうときめきや失望や痛みが、てんこもりにちりばめられてます)面白くないはずない。
また、全編もちろん佐世保弁っていうのがよいです(笑。だいぶネイティブになってきましたよ、わたしも。

アニメはこの前、録画をし忘れましたが今週はしっかり録画するぞ。音つきならばもっともっと楽しかろうもん。秋には街がジャズに染まるという佐世保。ビートルズ全盛の時代に、高校生がジャズっていうところが渋いです。ジャズのレコードをすごーく聴きたくなって、あれこれとっかえひっかえ聴きながら読みました。最後に登場する島は、五島かなあ。あの目が痛くなるほどの青い海。

あんまり暑くならないうちに、また北高への坂道を登ってみようかなと思う、三十○年前の高校生でした。アポロンに会える……わけないかw。

♬nanaさん、ご教示ありがとうございました。

| 19:26 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe

ダニール・トリフォノフ ピアノリサイタル 

 ダニール・トリフォノフ ピアノリサイタルにいってきました。

5月13日(日) アルカスSASEBO 中ホール 

出演:ダニール・トリフォノフ(ピアノ)

曲目:「12の歌」より 春のおもい(シューベルト/リスト)

   「白鳥の歌」より 都会(シューベルト/リスト)
    ピアノ・ソナタ 第21番 作品960 変ロ長調(シューベルト)

   映像 第一集(ドビュッシー)

   12の練習曲 作品10(ショパン)

    

実はお恥ずかしながら、どういう人かまったく知らず、なんかいろんなコンクールに入賞した若い人が佐世保に来るげなー、という程度だったのですが、数日前、ときたまおじゃまするこちらのブログ記事や伊熊よし子さんのこの記事を読んで、あらためてプログラムはなんだっけなと見てみると、シューベルトのピアノ・ソナタOp960やらドビュッシーの映像もある。むむ、これは聴いてみたいかも、とにわかに思いたち、前日にチケット購入しました。

前半のプログラムは、シューベルトの歌曲をリストが編曲した「12の歌」より‘春のおもい’と「白鳥の歌」より‘都会’が演奏され、続けてピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 作品960という流れ。原曲の歌曲も、編曲されたピアノ曲もまったく知らなかったけれど、やさしく、どこか天上的である前者と、暗く重たいかんじの後者、対照的な二つの曲の要素がそれぞれ次に演奏されるピアノ・ソナタの中にある世界につながっていくという、そういう構成だったのかしら、と感じました。最初から、なにやら会場の雰囲気がすっとピアノにひきこまれるような。

ピアノ・ソナタ、弾くほうも聴くほうも、すごいエネルギーを要する曲だなあ。美しくも、息詰まるような時間が続きます。集中力の持続を要求されますねえ。一楽章がおわってふーっと深呼吸して、いくぶんくたびれたので、二楽章の冒頭、目を閉じて聴いていると、ゆったり船でどこかへ連れていかれるような。といっても、どう考えても風薫る春の小川をゆく船ではなく、三途の川(まではいかないまでも)に近い感じでしょうかねえ。全体にゆったり目のテンポで、ときどき考え込みたちどまるような。曲と真摯にむきあっているのが伝わってきました。三楽章は一気にエネルギーが……。二楽章でほんとに船を漕いでいたおじさんたちも、がばっと目覚めて、終わったあとはやんやの喝采。

後半のはじめはドビュッシー。シューベルトを聴いていて、音の響きがとても美しかったので、楽しみにしてました。ほんとにため息の出るような美しさでしたねえ。鍵盤の上を、羽根かなにかでそっとなでているような印象さえ受けるのですが、ちゃんと音が出てるんだから、まちがいなく弾いてるんだろうなあ。ふわふわの綿あめの中に真珠がちりばめられているようでありました。ホールも響きがよいから、ほんと心地よかったです。

最後はショパンで、華やかに。ちょっぴり苦手なはずのショパンも、今回は楽しかったなあ。ピアニッシモからフォルテシモまで、とにかく弾いている姿勢が自然で、どこにも無理がないかんじがして、その結果、指に伝わる力が自然と美しい音になって出てくるように見え、これだったら何十時間でも弾いていられるんじゃないかと思ってしまうほど。
実際、ショパン終わってから万雷の拍手鳴りやまず、なんと5曲もアンコールを演奏してくれました。最後はピアノのふたをしめて「勘弁ね」といった風にはにかみつつ退場w。

音楽の芯がしっかりしてる印象。作曲もするというから、すごく「考える人」なのかも。先生もすばらしいんだろうなあ。若くて華奢な21歳の学生さんだというのに、一旦ピアノを弾きはじめると、ちょっと風格すら感じられる。これからが楽しみです。

それにしても、近くにいいホールがあって、またさまざまな努力をしてくれるスタッフさんや関係者さんがいるから、こうして西のはしっこの町にいながら、よいコンサートを楽しめるのですね。しかも、メンバーになれば学生はワンコイン(500円)でこのコンサートが聴けるというのだからすごい。中ホールなのに席が空いていたのが、なんとももったいなく感じました。吹奏楽やってる子たちも、オケばかりじゃなくって、ピアノとかもどんどん聴くとよいのではないかしらん。(という自分も間際にチケット買ったのだから、お恥ずかしい〜汗)

風邪ぎみだったので、車で行き来。片道8分。最後のアンコールの華麗なる円舞曲を聴き終えて、15分後には自宅でせっせとお茶碗洗ってましたw。生活のすぐ横に音楽のあるありがたさ、ですね。

アンコール曲
1、シューマン/リスト 献呈
2、チャイコフスキー 少しショパン風に
3、ヨハン・シュトラウス/ダニ―ル・トリフォノフ 歌劇「こうもり」より
4、(まだ空白でしたw)
5、ショパン 華麗なる円舞曲 

コンサート | 21:29 | comments(0) | trackbacks(1) | phoebe

藤の花

GW、めずらしく二日ほどお休みになったので、北九州の河内藤園へでかけました。あいにく小雨の降る日でしたが、到着するころには雨はやんでおりました。

この先に何かあるのか?というくらいの山奥でしたが、その美しい緑の中にあるから価値があるのかも。

目にしみるような楓の新緑と藤の花の対比が、なんとも鮮やか。
降りしきる雨のような、とでも表現したくなる、一面の藤の花。
一本の藤にいったいどれほどの花がついているのか。この古木の見事さには、ほれぼれ。
トンネルじたての藤棚に、一瞬、日が射しました。
ピンクの花、ひとつひとつみてもかわいい。
これはまるで、藤の花のシャワーやー。
ドームじたての藤棚も。

雨あがりとあって、足下のぬかるみは大変なもので、ぬるぬるの泥道ですべらないように足下を見ながら歩き、歩いては藤の花を見上げ(笑。なかなか忙しかったです。

入園料は、300〜1000円。今回は、ばっちり1000円でした♫

| 19:42 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe

初めての胃カメラ

バリウムのんでの検査で「胃にポリープがあるので、念のため胃カメラを」といわれ、人生初胃カメラとあいなりました。というわけで、GW明け一番の大仕事が胃カメラ検査。

飲み込むときにおえおえとなるのがこわかったので、眠くなる薬の点滴を希望。しかし、どうもわたしの血管は(体に反して)細いらしく、看護士さんがわたしの手のあちこちたたいたりさすったりするものの、血管が浮かびあがらない。ついには赤ちゃん用の点滴針登場。

そのまま内視鏡室へ移動するのだが、車椅子にのせられてびっくりした。ぴんぴんしているのに車いすにのるのは、なんとも面映いものですね。検査室の技師さんは歌丸師匠が眼鏡をかけたようなかたで、こりゃ大ベテランさんだ〜!とすっかりリラックス。のどの奥をしびれさせるまずーーーい薬を口に含み、ベッドに横になるやいなや、プラスチックのじょうごみたいなのを口に装着。薬をいれたのか、点滴してる手に激痛が走り…と思ったら、もう映ってました、画面が。「はい、いま、食道です」。

おお、早くものどは通り過ぎたのか。胃?と思ったらすぐ十二指腸がきて、あれれ、あれはなんか洗濯機の排水ホースのような、ああ、腸の入り口かも。さすが手早い。むむ、ポリープらしきものはないけれど、胃壁にちょっと充血してるところがあるなあ。胃炎かなあ。なんか技師さんがいってるなあ、ピロリ菌?ふむ。2年に一度は胃カメラをのんだほうが…、ふむ。そうか。

意識はちょっともうろうとしていて、記憶があいまいなのだが、実は自分の胃をみながら、妙に感動していたのでした。

今まで51年もの長きにわたり、この胃がさまざまな食べ物を消化してきてくれたんだなあ。計り知れないほど精緻な働きによって、必要な栄養分を分解、吸収し、日々新しく入れ替わっていく体の細胞を作ってきてくれたんだよなあ。いや、神秘としかいいようがない。
黙々と働いてきてくれた胃や腸を、実際にこの目でみて、しみじみと畏敬の念がわいてきた。

なのにわたしときたら、しょっちゅう食べ過ぎるし、しかも人の倍くらい早食ときている。しっかり迷惑かけてきたんだなあ。反省。

検査後、薬がきいてきてぐっすり眠った。なぜかポリープは消えていた。ただ表層性胃腸炎とかで、やっぱりピロリ菌がいるのかも。これからは毎年胃カメラと仲良くしないとだめですな。
よもやま話 | 21:51 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe