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  • 2017.12.29 Friday

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    養源院から三十三間堂へーまだまだ続く国宝ラッシュ

    • 2017.12.29 Friday
    • 21:08

    元気が復活、と書いて後、忙しくなるわ、風邪はひくわ。せめて年越さないうちに。

     

    おいしいほうじ茶とお昼ご飯で生き返ったあと、国立博物館のすぐそばの養源院を訪ねました。

    紅葉し始めた美しい庭からすぐ、入ったとたんに俵谷宗達の獅子の杉戸絵が。

    ていねいな説明をいただきながら、寺内をめぐりました。

    淀殿が父浅井長政追善のために建立したものが焼失、その後、妹である徳川秀忠夫人の江が伏見城の遺構を用いて再建したのが

    今の建物とのこと。

    伏見城落城の時の鳥居元忠など城を死守し自刃した時の廊下の板の間を天井として用い、血天井として名高いそう。

    あそこが大将の鳥居元忠の頭で足でと説明してくださる、うわあ、ほんとだ〜〜。

    この寺内が実に寒くて、凍えるような冷えがよけいにしみてくるのでした。

     

    その廊下の奥の宗達の有名な白象の杉戸絵。このデザイン、曲線の大胆さ。すごいなあと実物を見てまた感じ入ったことでした。

    狩野山楽の襖絵などもあり、こじんまりとしていながら見どころ多々の養源院でした。

     

    そのお向かいの三十三間堂。こちらは20歳のころ、京都にいた友人と訪ねたことがあったのですが、まだ時間があったので久しぶりに。あの時も確か、猛烈に冷え込んでいたなあ。

     

    ずらりと居並ぶ千手観音、全部で1001体。あの頃は、うわーたくさん!くらいにしか思わなかったのですが、こうやって見ると

    実に様々のお顔。どれ一つとして同じものが無い。味わいがありますねえ。たくさんの中でお気に入りがいくつか見つかるとなんだかうれしくなったりして。

    そして、手前に配されている風神雷神、観音二十八部衆の像。これすべて国宝。実に生き生きとしたその造形のすばらしさに見入ってしまったのでした。空の色が寒そうでしょ。

    まさに、国宝にまみれた秋の一日でありました。

     

    みなさま良いお年を〜。

     

     

     

    遅れてきた二都物語 その3 京都国宝展 後編

    • 2017.12.04 Monday
    • 20:30

    そして、書。実は今回一番感動したのが書でした。お習字を習っていることもあって楽しみではあったのですが、想像を超えていました。

     

    ずらりと居並ぶ作品たち。

    宋高宗筆「徽宋文集序」高潔な気品ある字に惹かれました。後鳥羽天皇が死の13日前に書いた「宸翰(しんかん)御手印置文」の字には風格があり、朱で押された手形がずっしり心に残ります。そして力に満ちたさすがの空海、楷書、行書、草書の三体がそろった小野道風「の三体白氏詩巻」、自由奔放な藤原佐理の「詩懐紙」ときて、藤原行成の「白氏詩巻」うわあ、この字好き!優美な曲線がなんとも素晴らしい、と思っていたらその次に来た伝藤原行成「仮名消息」、これに完全にノックアウトされてしまいました。

     

    伸びやかな線、まるでついこの間書かれたような墨跡(実際には1000年くらい前ですが)、生き生きとした流麗なかな文字が美しく散らし書きされ、その画面いっぱいに広がるエネルギーがきらきらとこちらを圧倒してくる。紙背に書写された三宝感応要録も透けて見えて、混沌とした文字の宇宙のような……感じ入っているうちにふいに涙が出てきて、自分でもあわててしまいました。幸せな時間だったなあ。この仮名消息は鳩居堂さんご所蔵ということですので、博物館とかでお目にかかれる機会は少ない作品だったかもしれません。鳥取に戻ってから、もう一度確認したいと図書館にこもって印刷されているものを探しましたが、なかなかないのです。ともあれ、すごい作品との出会いに感謝した次第。ほんとうに京都まで足を伸ばしてよかった。

    鳩居堂のこちらのページに仮名消息が掲載されています。

     

    国宝たちに圧倒されてよろよろと夢見心地で外へ出たらすごく寒くて、道に迷ってたどり着いた清水一芳園で、まぐろのづけ丼を。これがまた大変美味でした。香ばしいほうじ茶と、あつあつの美味しい出汁でしっかり温まりました。が、ここほんとはかき氷やパフェが有名なお店らしいです(;^_^A

     

    おなかがあったかくなったところで、あと一つ二つお寺を訪ねる元気が復活。

    JUGEMテーマ:アート・デザイン

     

    遅れてきた二都物語 その2  京都国宝展 前編

    • 2017.12.04 Monday
    • 19:21

    翌日は、気合いれて京都へ。すごく混雑しているという「国宝展」。しかし作品の一覧を見ると、与謝蕪村の「夜色楼台図」が展示されているではないですか、これは見たいと一念発起。開館15分前に着いたときにはすでに会場の外まで長い列が。やっぱりかぁ〜と思いつつ並びました。加賀からいらしたというお隣のご婦人と話が弾み「すごい人ですね〜」と話していたら、後ろにいた地元の方が「私は4度目だけど今日は少ない方ですよ、すぐ入れます」とのこと。待ち時間もたいそう楽しく過ごせました。

    入場すると案内の方が、順路関係なく自由にご覧くださいと言われるので、二階の絵画の展示室へまっしぐら。まだ人が少なかったのでお目当ての「夜色楼台図」をガラスにへばりついて鑑賞。墨だけでこんなに奥深い優しいあたたかい絵が描けるんだなあ、雪の夜の絵なのにこのぽかぽか感はなんだろう、じーん。作者と対話しているような気分になる絵でした。振り返ると円山応挙の「雪松図」あああ、これもすごい〜。雪を描かずして雪を出現させる技術と、スケールの大きさ!そして奥にはザッツ琳派、尾形光琳の「燕子花図屏風」。豪華この上ない色彩と素晴らしいリズム。ゴージャスすぎてぽゎーっとなってしまうような空間でした。

     

    さあ、残りを見るかなとのんびり動き始めたのですが、さすがすべて国宝、他もすごかった。書き始めるときりがなくなりそうですが、まずは「平家納経」。この小さな巻物にちりばめられた豪華さは何⁉思わず、老眼鏡を取り出し、これまたガラスにへばりついて端から端まで堪能。本物のもつオーラはすごい。有名な源氏物語絵巻もあったのですが、ここは人の波に負けて、そこまで近づけませんでした、とほほ。気品あふれる源頼朝はじめ3つの肖像のすばらしいこと。そして、土偶と縄文式土器に窯変天目!ゴージャスすぎますねえ。縄文式土器や土偶に、教科書以外でお目にかかれるなんて想像もしませんでした。こういうのを見ていると時間と空間の不思議を思わずにはいられないですねえ。

     

    しかし、この後まだまだ感動の出合いが待っておりました、おそるべし「国宝展」。

    遅れてきた二都物語 その1 大阪編

    • 2017.12.04 Monday
    • 11:34

    もう先月になってしまいました。11月、大阪、京都で二都物語してきました。備忘録も兼ねて。

     

    大阪では、グランフロント大阪で文房具専門店や本屋をのぞき、息子夫婦と久しぶりにランチ&お茶。イタリア発のボールペン専門店(万年筆などもあり)のCAMPO MARZIOというお店を見つけ、デザインの豊富さにワクワク。どうも鳥取で暮らしているとハレの場というのがほとんどないもので、その日もトレーナーにウォーキング用のスニーカーで出かけてしまって、かなりな場違い感はありつつも都会を楽しんできました(;^_^A

     

    その夜は娘とザ・シンフォニーホールでの広島交響楽団のコンサートに。フィンランドの指揮者ハンヌ・リントゥ指揮で、ストラヴィンスキーの「葬送の歌」、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲1番」バルトーク「管弦楽のための協奏曲」というプログラム。

     

    最初のストラヴィンスキーは聴いたことない曲で、タイトル通り暗めの曲で、早朝からバスに揺られ、歩き回った身にはいささかきつく、頭に入ってこなかったなあ、すみません。続いてのチャイコフスキーはカティア・ブニアティシヴィリがソリスト。ものすごいスピードでがんがん弾きまくってすごかった。ゴージャスなチャイコフスキー。ピアノの上を疾走するのはほんとに10本しかない人間の指なのかしら。千手観音のごとく見えました(翌日、本物の千手観音も見ることになるのですが)。

    アンコールの一曲目はうってかわって静かな「月の光」、美しい響きは時に官能的でパリッシュの絵が脳裏に浮かんできたりして。(娘に言わせると)「なかなか濃い」月の光、でした。

    メインはバルトーク。木管が大活躍!!金管がきれいに響いてるなあ感じる瞬間もあり。オケが生き生きとしていました。終演後、広響のフルート奏者である娘の恩師にお目にかかれたし♪ファゴット奏者の方からも少しお話を伺うことができ、よい夜となりました。さあ、明日は国宝展♪ 

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