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    『優しきフランス』フォン・オッター フランス歌曲集

    • 2015.03.03 Tuesday
    • 21:55
    お久しぶりです。とにかく忙しくて音楽を聴く心の余裕、時間の余裕、体力がいずれも不足中。そんな中でとっても久しぶりにノルディックサウンドでCDを購入。フォン・オッターのフランス歌曲集。

    かっこいいですねえ。すてきですねえ。こういう風に年とらなきゃですねえ。フォン・オッター姐さん、しびれます。誠実な歌とにじみ出る知性。清々しい色気や茶目っ気もあり、気っ風のよさも感じられる。それらがとても自然に溶けあって、それぞれの歌をすてきに届けてくれます。

    CD1枚目はクラシックの作曲家の歌曲、2枚目はシャンソンのスタンダード、どちらも実によいです。なんとも心地よく、上質のカフェオレを楽しむごとく一日の終わりにまったりと聴いてます。

    リーフレットの裏表紙でウィンクしてるフォン・オッターが実にチャーミング!

    31年目の『FOR YOU』

    • 2013.07.09 Tuesday
    • 23:45
     友人からレコードプレイヤーをゆずっていただいて接続したら、なかなか良い音が出て嬉しくて。とりあえずあるレコードから試聴しようと取り出したのが、大滝詠一氏の泣く子も黙る大ヒットアルバム『A LONG VACATION』。ちょうど梅雨明けの夜にはふさわしい、と懐かしのサウンドを聴いておりました。レコードをリアルタイムで聴いているので、ああ、やっぱこの音だよなあ、とCDでは今ひとつ味わえない味を味わっていたのでした。いろんな細工がちりばめられた心地よさ、さすが御大であります。

    で、これまた隣にあったなつかしの山下達郎御大『FOR YOU』を取り出して聴いたのですね。これ、1982年とあるから、31年前ですよ、31年前。

    中学の時にオールナイトニッポンの第二部でDJをしていた達郎氏を知り、ソロデビュー以前からのファンで、高校のときには授業中、頼まれもしない(誰も読みもしない)アルバム批評をこつこつ書いておりました。気骨と蘊蓄と実力を兼ね備えた理論派。実験的デビューアルバム『CIRCUS TOWN』はなかなか衝撃的でした。

    『RIDE ON TIME』でブレイクして、そのおかげでやってみたかった多重録音によるDO-WOPPのカバー『ON THE STREET CORNER』を作った経験が、その次の『FOR YOU』に結実するのですねえ。音の厚みがぐんと増した充実の作り。

    しかし、これがわたしの中では頂点で、このあたりから、ちょっとずつ達郎ばなれが始まります。この後数作はけっこう聴いた記憶があるのですが、どうも売れて落ち着いてしまって面白くなくなってきたんだったか、わたしの興味がクラシックへとだんだん移って行ったんだったか、今となってはよくわかりませんが。

    で、A面(なつかしいでしょw)の最後の『FUTARI』。この曲、好きなんですよねえ。吉田美奈子さんが詞を書いてます。この曲の前に短いアカペラコーラスがはいってて、そのあたりから世界が構築されていくなかなか凝ったつくりです。大音量で、音世界に浸りました。

    時間というのは不思議なものですね。実際に存在するのは音楽を聴いている、今、現在だけなのだけど、時間の層からにじみ出てくる深いものに、うるっときてしまいました。あの当時もいろんなこと思いながら切々と聴いてたんだろうけど、今思えば、とんでもないあまちゃんで、幸せで、めでたい自分でありました。

    このあと、達郎さんは詞を自分で作りはじめます。男の詩でいきたいということで。なるほど、今聴くと、その理由もよくわかる気がします。

    しかし、アナログな音、いいなあ。レコードやカセットテープ、CDにMD(一瞬だったな)と来て、今や形を持たなくなった音楽、いきつくところまでいくと、元に戻りたくなるんですかねえ。いずれにしても、これらは記録、まさにレコード。時間芸術としての音楽、となると、形として残らないないのが音楽ほんとの在り様なのかもしれませんが。




    『Pal Joey』Andrè Previn & His Pals

    • 2012.06.11 Monday
    • 19:47
    坂道のアポロン」の中で、りっちゃんがかわいく歌う「My Favorite Things」。この曲の旋律ってちょっと中毒症状をおこしそうなほどキャッチーだと思いません?たまにコルトレーンの演奏をエンドレスで聴きたくなってしまうのです。

    その「My Favorite Things」を生み出したロジャース=ハートの名コンビによるミュージカル『Pal Joey』をアンドレ・プレヴィン(p)レッド・ミッチェル(b)シェリー・マン(d)が演奏しているこのアルバム。1957年10月28、29日録音というから、わたしの生まれるずいぶん前、プレヴィン28歳のときの演奏。しかし、録音の状態がとても良いのかまったく古びた感じがしません。ドラムの音、ブラシの音なんか、すぐ耳元で鳴っているのかと思うくらいにきれいに録れていて驚きです(ロイ・デュナンという名技師さんがいて、このアルバムにもクレジットされているのだそう)。

    それにしても、なんと自由で闊達な演奏。思いっきりスリリングなやり取り、美しいことこの上ないバラードナンバー。何度聴いても飽きがきません。”古いジャズピアニストを実によく研究している”とレコード解説にあるようにプレヴィンの演奏スタイルはとても多彩で魅力的、もちろんベースとドラムのお二人もすばらしい。

    生命感、前進感にあふれ、軽妙でもあり、柔らかくて、すんごく楽しいピアノ。初めて、テレビでプレヴィンが弾きぶりするモーツァルトの協奏曲を聴いて、ああ、なんて心地いいモーツァルトだろうと思った記憶がよみがえってきます。

    3曲目の「Bewitched(魅せられて)」の美しい旋律には、殊にうっとり。梅雨いりしたことだし、雨の夜、静かに耳を傾け(ほんとはグラスも傾けたい……)ることにいたしましょう。

    『ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ』

    • 2012.05.30 Wednesday
    • 21:46
    ジャズ大好きな友達からいただいたこの2枚のアルバムで初めて聴いたユタ・ヒップ、なんともいえず心地よくてこのごろよく聴いています。

    1925年、ドイツのライプツィヒ生まれ。ウィキペディアによると、10代のころはグラフィックデザインを勉強し、1946年、ソビエト軍の侵攻を避けるためにミュンヘンに移動しそこでジャズピアニストとしての活動を開始。955年にアメリカへ移住。このアルバムは1956年に、ジャズクラブ「ヒッコリー・ハウス」で録音されたアルバム。

    こちらのページによると、ヒッコリーハウスはステーキが美味しかったそうで、ちょっと気になるかもw。 

    冒頭の紹介に続いて、演奏が始まり、間でキュートな彼女の声もはいっています。端正で、洗練されたピアノ、アップテンポの曲での小気味よい演奏、すごくきれがあります。全体に抑制がきいてい、心地よい。とてもなじみます。ちょうど青春時代が第二次大戦と重なるあたり秋吉さんを思い出しますね〜。  

    極度のあがり症だったそうで!(で、これだけ弾けたらすごい!)、早い時期に、音楽の世界から美術の世界へと転身してしまったそう。ちょっと残念。

    vol.1に収録されている「Dear old Stokholm」。
    JUGEMテーマ:音楽

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