Blue lagoon

Phoebe's music life
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ボストン美術館 日本美術の至宝

所用で大阪へ出かけたので、ちょうど始まって二日目のボストン美術館展を観てきました。そんなに期待していなかったのですが、これが、ほんとうにすばらしくて。休憩しながら3時間足らず、どっぷり浸かってまいりました。

天王寺公園の中の美術館、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だったかが来たときに一度行ったように思うのですが、今回、天王寺公園にはいって、あれ〜、こんなきれいなところだったっけ!と、まずそれにびっくり。昔はブルーシートいっぱい並んでた記憶があるのだけどなあ。

お天気今いちですが、通天閣をバックに桜満開。

園内の日本庭園、慶沢園のあずまやで、ほっと一息。


慶沢園の門をくぐりぬけて。

桜のトンネルを通って、茶臼山へ。
大阪冬の陣、夏の陣の舞台になったところ。茶臼山って古墳だったのね。
ようやく美術館へ。
簫白の龍が迎えてくれます。

まず「プロローグ」の狩野芳崖の「江流百里図」で圧倒されてしまった。この細密で繊細で、しかも壮大な世界はなんなんだ〜〜!これは明治18年(1885)頃の作品ですが、次の「仏のかたち、神のすがた」では、一気に奈良時代、平安時代へさかのぼります。馬頭観音菩薩増、一字金輪像、弥勒菩薩三尊像、吉祥天曼荼羅図、細密さと優美さ、技術の高さ。20を超える図像や立像すごかった。

そして「海を渡った二大絵巻」、これが圧巻でした。平安時代の「吉備大臣入唐絵巻」。唐へ渡った吉備真備が幽閉されちゃったところへ鬼となった阿倍仲麻呂が来て、超能力みたいなのを発揮して、難問解決していくなんとも面白い話。二人が、正座した格好のままそろって空を飛んでいくシーンなんて、もう漫画の世界の楽しさそのもの。このあたりから世界を席巻するアニメ文化の萌芽があったのですね〜。

「平治物語」の三巻も、スペクタクルな画面構成。車輪がまわってる雰囲気や炎の表現もさることながら、人物の表情や個性がすんごく細かくリアルに描き分けられていて、今にも動きだしそうなほどの躍動感。ちっちゃい絵巻の紙面に、これだけ細かく描きだされているのは見事とか言いようがない。なんかすごーく感動しました。こちらに、画像つきで詳しく解説されております。

尾形光琳の屏風、大きさや、デフォルメされた波のデザイン性の高さ、それから長谷川等伯の幽玄な龍虎、曾我蕭白のなんともかわいらしさのある龍、どれもこれも見応えありすぎでした。

幸い人が少なくて、ほんとにゆっくり見学できたものだから、ちょっとのめり込みすぎて途中でくたびれ果て(笑、休憩室で爆睡すること20分。

それにしても、これだけのものが、外国の一美術館にあるのがすごいなあ。収集家のビゲローは、毎日宝くじにあたってるくらいの利息が手にはいる、ものすごい資産家だったらしいですが、その資産をこのように使ってくれて、ほんと、ありがとう!ですね〜。


美術 | 09:21 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe

酒井抱一と江戸淋派の全貌展

今をさかのぼること二十数年前、どこで見たのか酒井抱一の「夏秋草図」に一目惚れ。国立博物館に行けば本物をみれると単純に考えていたわたしは、上京した折に上野をめざしたのでありました。しかし、常設展示はされていないと言われ、土砂降りの上野の森でがっくり肩を落とした日からん十年。

この「酒井抱一と江戸淋派の全貌」という展覧会を知ったのも、今年になってから。えええ!昨年は抱一生誕250年の年だったのですね。知らないまま終わらなくてほんとによかった。これを見ないわけにはいかないと、ほかの用事をむりやりくっつけて、ようやく最後の京都での展覧会にいってきました。

が、直前になって展示物は会期によって違うことを知り、「夏秋草図」はというと……わたしが行く日には展示されていない……!とほほ。最初から知っていれば、日にちをずらしたのに〜〜〜〜。
というわけで、やっぱり今回も恋いこがれたこの絵にはあえなかったのでした。


しかし、酒井抱一の作品にじかに触れるのは初めてで、その優美さ、繊細さ、粋、色彩の美しいこと……。声もだせないくらいに感動して、見入ってしまった。センスがいいというのもここまできたら、なんというのでしょうねえ。空間の使い方、色彩の配置、線描の優雅さ、もうため息しかでません。

「秋草鶉図屏風」
この作品は大きいもので、鶉の羽根の質感なんぞ、ほんとに見事。繊細に描かれたすすきの穂や葉のリズム感たるや……。見ても見ても飽きず、すわりこんで眺めてしまいました。毎朝、毎晩でも眺めていたい。

小品も、見事に描きこまれていて、まったく苦労したようにみえないところや完成度の高さが、モーツァルトの音楽のよう。流麗なかな文字にもうっとり。筆が完全に自分のものになっているというのか、筆がいきたいところを抱一の手がしっているといったらいいのか。

仏画や、水墨で描かれたこのような作品の幽玄さも、味わい深く。
「白蓮図」

13日まで、京都の細見美術館で開催中。今からもう一度すっとんでいきたいくらいです(涙。
さて、いつか「夏秋草図」とご対面できるのでしょうか。次は三度目の正直であってほしいものです。生きてるうちにチャンスがめぐってきますように。


美術 | 20:53 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe

ゴッホ展とブリジストン美術館と表参道

 先日のコンセルトへボウ、オケに圧倒されてアンナ・ラーションのことを書くの忘れてました、ほんとに深いところから響いてくるすばらしい声でしたねえ。ひとこと追記。

さて、コンセルトヘボウの前に、新国立美術館とやらに初めて行ってきました。
DSCF4599.JPG
平日だから混んでないだろうとたかをくくっていたら、まあ、人人人。
ゴッホの習作など興味深い……のですが、まあとにかく人がいっぱいいて絵がよく見えないよ〜(笑。
「アイリス」や自画像、「アルルの寝室」など有名な絵ももちろんすばらしかったのですが↓「ヒバリの飛び立つ麦畑」(これほんとによかった!)

や「花瓶のヤグルマギクとケシ」(ブルーがきれいだった〜)「麦を束ねる人」などが良かったなあ。ゴッホの同時期を生きたほかの画家の作品も並んでいて、そのつながりも面白く鑑賞しました。その中でもモネの「ヴェトゥイユ」は、目に飛び込んできたとたんに、おおっ!。しかし、もうちょっと人が少なかったらゆっくり鑑賞できたのでは、と残念。

しかし、会場を歩いていると、いろんな人が連れだってきた人と絵の前で感想をのべあっていて、そういうのを聞くのも実におもしろいものです。ほほー、そうくるかあ、などと思いつつ(笑。



コンサートの次の日は、ブリジストン美術館へ。常設展を見るだけの予定だったのですが、ちょうど「セーヌの流れに沿って―印象派と日本人画家たちの旅」という特別展があっていました。ひろしま美術館との共催ということで、懐かしい絵もいくつか。ピサロの「ポン・ヌフ」などは、何度も見ている絵なのですが、違う場所にあるせいか新鮮でした。いつもは制服姿の銀行の窓口のおねえさんが、私服で街を歩いているのに出会ってどきっとした、みたいな。

ひろしまでよく見ていたモネの「セーヌ河の朝」もすばらしい作品だなあ、と、あらためて。眺めれば眺めるほどその色のすばらしさに魅了され、椅子に座ってぼんやりといつまでも眺めてしまった。

日本人画家たちが描いたフランス風景もたくさんあって、その当時の意気込みみたいなものを感じました。中でも大原美術館の収蔵品集めに奔走した児島虎次郎の「風景」と「岸の森」がすばらしかったなあ。彼は大原孫三郎のため、無理をして収蔵品集めに奔走し、本来やりたかった画業の半ばで亡くなってしまうのですが、作品をみていると、それが残念でたまりません。先だって大原美術館へ行ったときには時間が足りず、児島虎次郎記念館を見てこなかったので、今度はぜひ、と思っています。

今回の展示作品ではありませんが、児島虎次郎「ベゴニアの畠」(1910)(大原美術館蔵)

大変な数の作品とコレクション展示、人出もほどほどでゆっくり鑑賞。祝日とあって静かなビジネス街を歩くのも気持ちよかったです。

そしてその後、柄にもなく表参道へ。ここは二十歳のとき来て以来かも。
すごい人出でありましたが、街路樹がきれい。

DSCF4600.JPG
古いアパートをそのまま利用した、ギャラリーや店舗。面白かった。
もうすっかりクリスマスムードのショッピングモール。
こういうのもよいですねえ。
DSCF4603.JPG

ほかにもラルフローレンを冷やかしていて、値札みてほんとに冷や汗かいたり、と、楽しい街歩きでありました。世界のしまむら(と勝手にネーミング)H&Mにも行ってみたかったのですが、時間切れ。今度機会があったら、IKEAに行ってみたいなあ。

しかし、都会の人の多さはほんとにすごいですねえ。たきたて新米と漬け物とみそ汁が懐かしくなってくる表参道の午後でありましたw。

美術 | 14:26 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe

『ルーヴル美術館展』

 佐世保から行くことを思えば近いよなー、と思い、高松から日帰りで京都へ『ルーヴル美術館展』を見にいったのですが、やっぱり京都は暑かった。そのうえに、すごい人。早めに出かけたので案外すんなり入れてよかったのですが、人垣ができてて絵がみえなーい。

人が多いのを見越してか、絵に説明プレートがついてないので、音声案内を借りないと絵のことがさっぱりわかんない(涙。

フェルメールの『レースを編む女』のまわりも人だかりでしたが、不思議と静けさのオーラが出ておりましたね。やわらかな光と色が内側からにじみでてるような・・・・・・。それにしても、大きな絵ばかりの中にあると、あらためてそのちっちゃさに驚きます。絵に近づくのは至難の技でしたが、がんばりました(笑。

静物画のぶどうがあまりにもよくできていて、なんか本物より本物っぽかったとか、あとラ・トゥールの『大工ヨセフ』や、ムリーリョの『6人の人物の前に現れる無原罪の聖母』とか印象に残りましたが、なんせ人と暑さに疲労。ベラスケスもあまりゆっくりみれなかったなぁ。とほほ。

驚いたことに、外へ出たらすでに入り口前に長い長い行列が。早めにきてほんとによかった。きいてみれば弟のお嫁さんも「あ、明日わたしも絵画教室の仲間といくんです〜」って言ってたので、関西圏全体から個人で、もしくはツアーで来る人たちも大勢いるのでしょうねぇ。

有名なのがいっぱいあるけれど、今ひとつフォーカスポイントがはっきりしないというか、オールスターチームみたいな絵画展だったかも。できうれば絵がいつも置いてある場所へと出向いて、大好きな絵を時間を忘れて眺めるようなぜーたくな鑑賞、してみたいですねぇ。
美術 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe