Search this site
Phoebe's music life
<< favourite , least favourite | TOP | ドナドナ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by スポンサードリンク | | - | - | - |
『変装した神(偽装の神)』ラーション
ふと聴きたくなって取り出した『変装した神(偽装の神)(Förklädd gud/God in Disguise)』。スウェーデンの作曲家、L・E・ラーション(Lars-Erik Larsson 1908-1986)、とても好きな作曲家の一人です。

アルバン・ベルクにも習い、同時にモーツァルトが大好きだったラーション。彼の音楽は親しみやすく人なつこい明るさに満ちてます。「冬物語」や「田園組曲」なんか聴いてると、ラッセ・ハルストレムの映画「やかまし村の子どもたち」(原作・アストリッド・リンドグレン)に描かれていたスウェーデンの豊かな自然と人々の暮らしが脳裡に浮かんできます。

詩人ヤルマル・グッルベリ(Hjarmar Gullberg 1898-1961)の詩集「20世紀における愛」の中の物語詩をもとにしたものに、ラーションが曲をつけた『変装した神』。ゆっくりと始まる前奏曲はゆっくりと昇る朝陽がだんだん世界を染め上げていくような、静かで厳かな美しい曲。そして、オーケストラと合唱、ソリストが織り成す牧歌的な音楽が続きます。ラーションが作曲に着手したのは1939年。第2次世界大戦中に書かれたこの作品には、迫り来る軍事的圧力に対する静かな抵抗の心がこめられています。この曲、いつか広島で上演されたらいいなぁ、と。

→こちらに詳細
今回、手元にある3つの録音をゆっくり聴いてみました。まずは英語版。このジャケット、素敵でしょ。
ラーション God in Disguise
Intim Musk IMCD082 ラーシュ=エーリク・ラーション (1908-1986)
 抒情組曲 (カンタータ)〈変装した神 (God in Disguise/Förklädd Gud)〉作品24 (1940)
 劇音楽〈冬物語 (En vintersaga)〉 組曲 作品18 小セレナード (Liten serenad) 作品12
 田園組曲 (Pastoralsvit) 作品19
  ジャネット・コーン (ソプラノ) 
  トマス・ランデル (バリトン) 
  スヴェン・ヴォルテル (語り)
  ヨンショーピング室内合唱団 ヨンショーピング・シンフォニエッタ
  クリストファー・ウォレン=グリーン (指揮)

ナレーションのスヴェン・ヴォルテル Sven Wollter の渋くて格調たかい声の調べと、リズムのよさ。3枚の中で、ナレーションはこれが一番好きです。流れのよい清清しい演奏も魅力。

2枚目。
スンドクヴィスト
2枚目のペッテル・スンドクヴィスト指揮、スウェーデン室内管弦楽団。とってもきびきびした演奏。スウェーデン語のナレーションの響きには独特の趣を感じます。日頃、何かの楽器を集中して聴くことはめったにないのですが、この演奏ではふと気がつくとトランペットの音を聴いてたりします。印象的。カップリングのルーセンベリのクリスマス・オラトリオもこれまた良いのですよ〜!

Marco Polo 8.225123 ラーシュ=エーリク・ラーション (1908-1986)
 抒情組曲 (カンタータ))〈変装した神〉作品24
ヒルディング・ルーセンベリ (1892-1985) クリスマス・オラトリオ〈聖なる夜 (Den heliga natten)〉
 カーリン・インゲベク (ソプラノ) アンナ・ラーション (メッツォソプラノ) アンデシュ・ラーション (テノール)
  ヨン・エーリク・エレビ (バス) フレイ・リンドクヴィスト (語り)
  アマーデイ室内合唱団
  スウェーデン室内管弦楽団 ペッテル・スンドクヴィスト (指揮)

3枚目。
ヴェステルベリ
最後の一枚(今は廃盤なのかな?)。ずっと以前にスウェーデンを旅した友人からいただいたものです(スティグ・ヴェステルベリ指揮、スウェーデン放送交響楽団、ナレーション:マックス・フォン・シドウ)。この盤では、フルートの冴えたいい音が!

先の2枚も、ほんといい演奏なのですが、このヴェステルベリの盤の深い深い味わいはなんとも言えないものがあって、最後に胸がじーんと熱くなります。一体、何が違うんでしょうね。これをいつも考えるのですが。

ドミトリーエフ氏が広響を指揮したときや、ノルウェーのヴァイオリニスト、テレフセン氏の演奏を聴いたときにも感じた何かが、このヴェステルベリ盤にもあります。音楽への敬意、献身、愛情、そういったありきたりな言葉しか思いつかないけれど、あたたかいものが伝わってくるんですね。無理に言葉にしてしまうのがもったいない、そんな大切なものが。
こっちも心からの愛情をもって音楽を聴かねばと思わせてくれる演奏。

ヴェステルベリ指揮の『変装した神』は(Swedish Society Discofil SCD1020)の盤でも。
SCD1051 ラーシュ=エーリク・ラーション (1908-1986)
 田園組曲 (Pastoralsvit) 作品19 (1938)
  ストックホルム交響楽団 スティーグ・ヴェステルベリ (指揮)
 劇音楽〈冬物語 (En vintersaga)〉 作品18
  ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 スティーグ・ヴェステルベリ (指揮)
 小セレナード (Liten serenad) 作品12 (1934)
  ストックホルム室内アンサンブル
 管弦楽のための変奏曲 (Orkestervariationer) 作品50 (1962)
  スウェーデン放送管弦楽団 シクステン・エールリング (指揮)
 小行進曲 (Liten marsch) (1936)
  ストックホルム交響楽団 スティーグ・ヴェステルベリ (指揮)
 民謡の夜 (Folkvisenatt)
  オレブルー室内管弦楽団 レンナート・ヘードヴァル (指揮)
 ピアノ曲集〈クロッキー (Croquises)〉 − エスプレッシーヴォ (Espressivo)
  ラーシュ=エーリク・ラーション (ピアノ)
posted by phoebe | 16:32 | CD | comments(0) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
posted by スポンサードリンク | 16:32 | - | - | - |
コメント
コメントする










この記事のトラックバックURL
http://phoebe.jugem.cc/trackback/346
トラックバック
2007/09/26 13:27
ラーシュ=エーリク・ラーション(1908-1986)/劇音楽「冬物語」からエピローグ オッコ・カム指揮ヘルシンボリ響 ★上記リンクから試聴できます。トラック6です。 今日はスウェーデンの作曲家ラーションの音楽。 シェークスピアの戯曲「冬物語」のラジオ放送
Langsamer Satz