華麗なる恋の舞台で 

  • 2007.05.24 Thursday
  • 23:45
最高に面白かったです!
予告編がよかったし、ジェレミー・アイアンズが出るし、期待してはいましたが、その期待の数倍の満足度。粋で爽快でいい余韻の残る映画でした。2004年の作品が今ごろ公開ってのもなんですが、ちょいと最近悩んでいた私としてはタイミングばっちり。天から降ってきた贈り物みたいでした(^^;)。

制作会社の名前かなSeredipityというクレジットには、ちょっとゾクッ(この言葉、最近いるいなさんのご紹介で知りました)。わたしにはまさにこの映画がセレンディップなものだったので……。

舞台は1938年のロンドン、原作はサマセット・モームの「劇場」、映画の原題は「Being Julia」。ハンガリー出身のイシュトヴァン・サボー監督。脚本はロナルド・ハーウッド(「戦場のピアニスト」)。マイケル・ダナ(「カポーティ」「ニュースの天才」)の音楽もすてきでした。

オフィシャルサイトのあらすじから

満たされながらも変化のない生活にうんざりしていた人気女優ジュリアは、親子ほども年の違う米国人青年トムと出逢い、恋に落ちる。だが、それもつかの間、トムは若い女優と恋仲になり、ジュリアは傷心。それでもジュリアは、その女優を彼女の舞台に抜擢してほしいというトムの勝手な願いを聞きいれ、余裕の素振りを見せるのだった。現実を受け入れ、すべてを譲ってしまうかに見えたジュリアだったが、傷ついただけでは終わらないのが、大人の恋。彼女の人生の第2幕は、まるで華麗な舞台のように、ドラマティックな結末を用意して、今、幕をあけようとしていた―
軽やかで大胆、そしてちょっと意地悪な大人の恋の駆け引き―
女として、女優として、自らの転換期をしなやかに受け入れ乗り越えていくジュリアの姿と、彼女が仕掛けた痛快なクライマックスに、誰もが拍手喝采を贈りたくなるだろう。


アネット・ベニングの演技は、ほんとにすばらしかった。誇り高き女優の顔、少女のような笑顔、嫉妬し哀願する顔……とにかく表情豊かでチャーミングなのですよ。
アネット・ベニング
ジェレミー・アイアンズも、有能な支配人ながらちょっと間の抜けた?三枚目の雰囲気も漂わせ、でもきめるところはバシッと決める!バスローブ姿であろうと、ロングコートであろうと同じように紳士を感じさせるところはさすがです。ジェレミー・アイアンズ昨年は「カサノヴァ」「ヴェニスの商人」と出演作を次々見ることができましたが、この作品の彼が一番はまり役だと思います。
ジェレミー・アイアンズ
主役陣のすばらしさに加えて、渋い脇役陣。ジュリアの恩師役(死んでるんだけど)のマイケル・ボンガン。
マイケル・ボンガン
ジュリアの付き人エヴィー役、ジュリエット・スティーヴンソンがとてもいい味を出しております。ジュリアのよき友人でゲイのチャールズ卿役、ブルース・グリーンウッドもなんか不思議な魅力のある人ですねぇ(この人、ドラキュラが似合うと思う)。
チャールズ
そして長さもちょうどいいですね(104分)。テンポがよく無駄なところがない。

――女優という才能に恵まれておりカリスマ的存在感を持ちながら、誰もが持つ、葛藤や悩み、自尊心との闘いをチャーミングに表現した、アネット・ベニング――とサイトにコメントがありましたが、才能にも美貌にもカリスマ性にも恵まれていない普通のオバサンとしては、その葛藤や悩み、自尊心との‘チャーミングな闘い方’をを学び、知恵をしぼりだして人生の転換期をすごしていかねばならないと思った次第。

ラストシーンで、満ち足りた表情の彼女が一人で食事をするシーン、ここに−女であること、恋をすること、私であること―、というコピーの‘私であること’が表現されていて印象深いラストでした。泣く映画じゃないんですけどね、映画館を出て歩き始めてしばらくした頃にじわじわ涙が。それでも映画観る前より、歩幅は1.2 倍くらいになってたし、目線が30センチは上がりましたね(笑。

劇場が舞台で場所もロンドンということで「ヘンダーソン夫人の贈り物」を思い出しました。あれもほんといい映画でした。中年のお手本、アネット・ベニング、老年のお手本、ジュディ・デンチってことで♪
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原題:Being Julia いくつになっても恋はしたい、いくつになっても恋はできる、いくつになっても恋は儚いもの、情熱をたぎらせるけど、人生を折り返した者に一筋縄では無理・・ 1938年のロンドン、舞台女優ジュリア・ランバート(アネット・ベニング)は、興
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