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    ボストン美術館 日本美術の至宝

    • 2013.04.06 Saturday
    • 09:21
    所用で大阪へ出かけたので、ちょうど始まって二日目のボストン美術館展を観てきました。そんなに期待していなかったのですが、これが、ほんとうにすばらしくて。休憩しながら3時間足らず、どっぷり浸かってまいりました。

    天王寺公園の中の美術館、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」だったかが来たときに一度行ったように思うのですが、今回、天王寺公園にはいって、あれ〜、こんなきれいなところだったっけ!と、まずそれにびっくり。昔はブルーシートいっぱい並んでた記憶があるのだけどなあ。

    お天気今いちですが、通天閣をバックに桜満開。

    園内の日本庭園、慶沢園のあずまやで、ほっと一息。


    慶沢園の門をくぐりぬけて。

    桜のトンネルを通って、茶臼山へ。
    大阪冬の陣、夏の陣の舞台になったところ。茶臼山って古墳だったのね。
    ようやく美術館へ。
    簫白の龍が迎えてくれます。

    まず「プロローグ」の狩野芳崖の「江流百里図」で圧倒されてしまった。この細密で繊細で、しかも壮大な世界はなんなんだ〜〜!これは明治18年(1885)頃の作品ですが、次の「仏のかたち、神のすがた」では、一気に奈良時代、平安時代へさかのぼります。馬頭観音菩薩増、一字金輪像、弥勒菩薩三尊像、吉祥天曼荼羅図、細密さと優美さ、技術の高さ。20を超える図像や立像すごかった。

    そして「海を渡った二大絵巻」、これが圧巻でした。平安時代の「吉備大臣入唐絵巻」。唐へ渡った吉備真備が幽閉されちゃったところへ鬼となった阿倍仲麻呂が来て、超能力みたいなのを発揮して、難問解決していくなんとも面白い話。二人が、正座した格好のままそろって空を飛んでいくシーンなんて、もう漫画の世界の楽しさそのもの。このあたりから世界を席巻するアニメ文化の萌芽があったのですね〜。

    「平治物語」の三巻も、スペクタクルな画面構成。車輪がまわってる雰囲気や炎の表現もさることながら、人物の表情や個性がすんごく細かくリアルに描き分けられていて、今にも動きだしそうなほどの躍動感。ちっちゃい絵巻の紙面に、これだけ細かく描きだされているのは見事とか言いようがない。なんかすごーく感動しました。こちらに、画像つきで詳しく解説されております。

    尾形光琳の屏風、大きさや、デフォルメされた波のデザイン性の高さ、それから長谷川等伯の幽玄な龍虎、曾我蕭白のなんともかわいらしさのある龍、どれもこれも見応えありすぎでした。

    幸い人が少なくて、ほんとにゆっくり見学できたものだから、ちょっとのめり込みすぎて途中でくたびれ果て(笑、休憩室で爆睡すること20分。

    それにしても、これだけのものが、外国の一美術館にあるのがすごいなあ。収集家のビゲローは、毎日宝くじにあたってるくらいの利息が手にはいる、ものすごい資産家だったらしいですが、その資産をこのように使ってくれて、ほんと、ありがとう!ですね〜。


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