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遅れてきた二都物語 その3 京都国宝展 後編

そして、書。実は今回一番感動したのが書でした。お習字を習っていることもあって楽しみではあったのですが、想像を超えていました。

 

ずらりと居並ぶ作品たち。

宋高宗筆「徽宋文集序」高潔な気品ある字に惹かれました。後鳥羽天皇が死の13日前に書いた「宸翰(しんかん)御手印置文」の字には風格があり、朱で押された手形がずっしり心に残ります。そして力に満ちたさすがの空海、楷書、行書、草書の三体がそろった小野道風「の三体白氏詩巻」、自由奔放な藤原佐理の「詩懐紙」ときて、藤原行成の「白氏詩巻」うわあ、この字好き!優美な曲線がなんとも素晴らしい、と思っていたらその次に来た伝藤原行成「仮名消息」、これに完全にノックアウトされてしまいました。

 

伸びやかな線、まるでついこの間書かれたような墨跡(実際には1000年くらい前ですが)、生き生きとした流麗なかな文字が美しく散らし書きされ、その画面いっぱいに広がるエネルギーがきらきらとこちらを圧倒してくる。紙背に書写された三宝感応要録も透けて見えて、混沌とした文字の宇宙のような……感じ入っているうちにふいに涙が出てきて、自分でもあわててしまいました。幸せな時間だったなあ。この仮名消息は鳩居堂さんご所蔵ということですので、博物館とかでお目にかかれる機会は少ない作品だったかもしれません。鳥取に戻ってから、もう一度確認したいと図書館にこもって印刷されているものを探しましたが、なかなかないのです。ともあれ、すごい作品との出会いに感謝した次第。ほんとうに京都まで足を伸ばしてよかった。

鳩居堂のこちらのページに仮名消息が掲載されています。

 

国宝たちに圧倒されてよろよろと夢見心地で外へ出たらすごく寒くて、道に迷ってたどり着いた清水一芳園で、まぐろのづけ丼を。これがまた大変美味でした。香ばしいほうじ茶と、あつあつの美味しい出汁でしっかり温まりました。が、ここほんとはかき氷やパフェが有名なお店らしいです(;^_^A

 

おなかがあったかくなったところで、あと一つ二つお寺を訪ねる元気が復活。

JUGEMテーマ:アート・デザイン

 

美術 | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) | phoebe

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