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    『RENT』来日公演

    • 2018.08.12 Sunday
    • 00:44

    JUGEMテーマ:音楽

     

     084.JPGいつかブロードウェイでジョナサン・ラーソンの『RENT』を観たいと思いつつも、公演終了と聞いて諦めていたが、ある日いつもは読まずに削除しまくるチケット会社からのメールを何気なく開いたら、この夏、オリジナル演出版『RENT』の来日公演があるというではないか〜!これを逃したら一生後悔するかもと、東京まで遠征。2016年の年末にも来日公演あったんですね、知らなかったなあ。

     

    新幹線の中で老眼鏡が壊れるアクシデント発生、台風直撃で折り畳み傘はボロボロに。東京の猛烈な人の多さと絡み合う糸のような電車の路線にめまいを覚えながらも(大げさ?)無事、東急シアターオーブのある渋谷ヒカリエに到着したときはうれしかったです(笑。

     

    二階席から、ああ『RENT』のセットだ!と感慨にふけっていると、マークとロジャーが何気なく登場。そこからすっと舞台の上の世界に引き込まれて、2曲目のRENTが終わる頃には、じわっと涙が。生の歌、すごい、これが本物の『RENT』なんだあ〜〜、としばし異次元の歌のうまさに圧倒されっぱなしでした。

     

     

    エンジェルの登場に会場が湧き、Life Supportのシーンで、Another dayの美しいメロディーのさわりがコーラスで歌われる部分のハーモニーの美しさに心奪われ(天上にいる心地でした)。Will I?もすてきな曲。そしてエンジェルとコリンズとのデュオIll Cover Youが心に沁みて。

     

    ロジャーが繰り返し、たった一つの歌をと願うOne Song Gloryのフレーズが出てくるたびに、作者のジョナサン・ラーソンと重なって、今彼がこのミュージカルを愛してる世界中の人の姿を見ることができたならと切なくなってしまった。

     

    モーリーンの歌は、もうド迫力の声量とうまさ。ラ・ヴィ・ボエームも楽しい♬ 気合いれて聴きすぎて、一幕終了時にはへとへとに。

     

    二幕は「Seasons of Love」から。

    この曲で私も『RENT』の虜になったんだったなあ。これが生で聴けるなんて幸せ。愛にあふれた名曲ですね。二幕は一幕から一年後で、切ない楽曲が多いかな。

     

    そして、エンジェルが死ぬシーン。みんながエンジェルの思い出を語る後ろで、真っ白なシーツをまとったエンジェルがライトを浴びながらゆっくりと舞台裾へ歩くシーンは、DVDで観たときも感動したけど、荘厳な美しさに満ちていて、そのあとコリンズが歌う I’ll Cover You (reprise)が、ほんとうにすばらしく心に響いた。この歌の時は、会場中からすすり泣きが。私も涙が止まらず。

     フィナーレもすごくよかったなあ。スタンディングオベーションと拍手と歓声の嵐でした。

    それにしても、オリジナル初演から22年、キャストは変遷しているのだろうけけれど、それぞれ雰囲気も声の個性もオリジナルの時の印象をまったく損なわず、歌もパフォーマンスも素晴らしいの一言。ブロードウェイのことは全く知らないけれど、ものすごく層が厚いのだろうと想像。

     

    このミュージカルに描かれている愛や挫折、貧困やドラッグやエイズなどの社会問題、マイノリティのことなどの内容は厳しい、ジョナサン自身も暖房のない部屋にルームメイトと住みながら作曲を続け、友人をエイズで亡くしてもいるそう。それでも過去でもなく未来でもない今日に生きる(No day but today)という強烈な熱量と愛と、素晴らしすぎる音楽が人々を魅了し続けるのだろうなあ。

     

    映画を観たことがきっかけで興味を持ち、ブロードウェイ版のDVDそのすばらしさに虜になり、今回、思いかなって『RENT』にじかに触れることができて、最高に幸せな時間でした。オフ・ブロードウエイ初演の直前に亡くなるなんて、ジョナサンは命と引き換えにこの世にこの愛すべき作品を遺してくれたのかもしれない、そう思うとまた涙がこぼれそうに。

     

    ほんと「Thank you! Jonathan Larson!」

     

     

     

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