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『生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。』

JUGEMテーマ:アート・デザイン

恵比寿から、帰路に着くために東京駅へ。そこで『生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。』を見ました。移動の必要がないので、新幹線に乗るまでの少ない時間でも鑑賞ができるのがありがたい。ステーションギャラリー、初めてでした。

 

いわさきちひろというと、きれいな淡い色合いの花やこどものかわいさ、という印象でしたが、どこかでその生涯にはたくさんの困難もあったということを聞いたことがあり興味を惹かれました。

 

丹念に絵描きいわさきちひろの生涯を追ったすてきな展覧会で、彼女の生涯と作品制作の様子や苦悩までボリュームたっぷり。

 

恵まれた少女時代、とても自由で先進的な教育を受けた女学校時代。その後のつらい戦争の時代。戦後、共産党員として活動し同じ党員の夫と出会い結婚してから。どんなときも生涯に渡って絵を描き続けていた彼女。

 

とても器用だったちひろが、自身で縫ったワンピースや、海外から家族に宛てた絵葉書や、愛用の品物も展示されていました。びっくりしたのは左利きだったということ、初めて知りました。

 

数年、環境的に絵が描けない時期に、藤原行成流の仮名文字を習ったそうで、それは右手で書いたそうです。それもわずか数年で先生の代わりをするほどの腕前。やはり何をやってもすごい人だったのですね。彼女が絵を描き、そこにかな文字で文章をしたためた手紙の展示には舌を巻きました。繊細で優美なかな文字の美しさといったら。羨望がうずまきます(笑。

 

そして、ちひろ自身も大好きだったアンデルセンの挿絵の「マッチ売りの少女」と「赤い靴」に胸を打たれました。アンデルセンの物語世界の核心を絵にして取り出したような力のある絵でした。ちひろがとてもアンデルセン童話を愛していたのが伝わってくるようでした。

 

新しい技法や、テーマなど様々な模索を続けながら描き続けたちひろの人生、すてきです。

 

それにしても、画家の一生を追った展覧会というのはほんとに面白い。最近では絵本画家の林明子、ムーミンの作者トーベ・ヤンソン、そしていわさきちひろ。そこには何か共通の創作に対するひたむきな強さを感じ、深い尊敬の念が湧いてきます。創作というのは喜びであるとともに、途方もなく苦しくて孤独な闘いでもあるんだろうなあ。

 

まだまだじっくり見たかったのですが、新幹線は待ってくれません。お土産も買わねばなりません。巨大な東京駅で迷ったら大変です。赤レンガと最新設備がうまく調和したステーションギャラリーをあとに帰路についたのでした。

 

posted by phoebe | 22:18 | 美術 | comments(0) | trackbacks(0) |
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