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二都物語ふたたび 神戸「プラド美術館展」

JUGEMテーマ:アート・デザイン

お誘いいただいて、秋の二都物語パート供∈2鵑禄三人、美術館を巡る旅を楽しむ機会に恵まれました。

一日目は兵庫県立美術館で、プラド美術館展。正直に言うと、それほど興味はなかったのだけれど、ベラスケスはやっぱり良かった。

快晴の道を歩いて美術館へ。

 

一枚目、ベラスケスの描いた「ファンマルティネスホントニェスの肖像」。暗い背景、黒い衣装の深い色の中に浮かび上がるのがその人の顔。人間の内面を描きだすベラスケスの筆の見事さ。

 

芸術、知識、神話、宮廷、風景、静物、宗教の各章の分かれた展示。知識の章では、同じ哲学者を違う画家が描いているのを見比べるのが面白かった。神話では、ベラスケスの描いたなんとも不思議な「軍神マルス」。勇ましい戦いの神様というより、そこらへんのくたびれたおじいさんが、昨夜の深酒を悔やんでいるような疲れたご様子。兜とかが立派なだけにその対比に虚をつかれる。でも、これがベラスケスのすごいところなのかも〜。一度見たら絶対忘れられないマルスです。

 

ルーベンスも登場、かなり大きな絵が続く。宮廷の章では、ベラスケスによる「狩猟服姿のフェリペ4世」や「バリョーカスの少年」。ファン・カレーニョ・デ・ミランダの描く「甲冑姿のカルロス2世」とフェリペ4世はうりざね顔に分厚い唇がとてもよく似ている、そばで鑑賞していたおばさま方から「この人たちはもう血族結婚の嵐やろうねえ、そりゃ似た顔になるわねえ」との声あり。う〜ん、歴史は全く知らないけど、ほんとに似てる。アントニオ・デ・ペレーダの「ジェノヴァ救援」も、細部の描写や質感、色彩の美しさが圧倒的だった。

 

風景の章ではいよいよ「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」が登場。カルロス王太子4〜5歳頃の肖像とのこと。あどけないながら風格ある王太子の姿と衣服のきらめき、ブルーが美しい背景とあいまって、すてきだった。この王太子16歳(だったかな)で夭折されたのですね。もう35年近く前に見た「ラス・メニーナス」の感動がすこしよみがえってきた。

デニス・ファン・アルスロート描くところの「ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡の祝祭・職業組合の行列」は、その名の通り、横幅3828センチの大きな絵の中に、行列とそれを見る人たちがすさまじい数描かれていて、この絵の前は鑑賞者が大混雑(笑。ウォーリーを探せ状態の絵は見れば見るほど面白かった。それぞれの職業組合の旗だろうか。様々な旗を持った人に続いて歩く行列が延々と描かれている。かわいい男の子がおばあちゃんに「一番前の列は60人!」と律儀に報告している声が聞こえた。最前列が一番大きく描かれ奥へ行くほど細密になり、窓から乗り出す人たちにいたっては米粒くらいの大きさだ。何人いるか数えた人がいたらぜひ教えてほしい。

 

そのあとの静物画では、ブドウの細密な描写に圧倒される。もいで食べたら甘い果汁が口に広がりそうなほど。

 

見終えた後は、ほーっとため息。絵を鑑賞するのもなかなか体力が要ります。その日のうちに京都へ移動開始!

posted by phoebe | 18:16 | 美術 | comments(0) | trackbacks(0) |
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