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パリ管弦楽団 鳥取公演

 

鳥取県立県民文化会館開館25周年記念、山陰放送開局65周年記念事業、ということで、とりぎん文化会館(名称は途中変更したのかな?)梨花ホールで、パリ管弦楽団の鳥取公演を聴いてきました。

 

すごく久しぶりに聴く、海外のオーケストラ、いつ以来だろう?しかも鳥取で聴けるということで半年前にチケット買って楽しみにしていました。今回、ほぼほぼオーケストラ鑑賞は初めてという母娘さんとご一緒することになり、チケット購入を頼まれたため、張り切って先行予約とかしてみたら、なんと席が選べない!申し込み順に前からだったようで、前から7列目で、いささか不安も抱えつつ。

 

折も折、指揮者のダニエル・ハーディング氏が札幌で骨折なさったとのニュース。なんとお気の毒な。痛そうです〜(涙。そういえば大昔、結婚して札幌に住むことになった時、車降りて家の玄関に辿り着くまでの数メートルで3〜4回滑って転んで、目の前の戸がものすごく遠く感じたのを思い出しました。凍った地面は怖い。

 

しかし、札幌でも座って指揮されたとのことで、ワクワクしながら会場へ向かいました。いよいよチューニングが始まり弦の音を聴いた瞬間、幸福感(^^♪いい音だああ〜〜。7列目でもまったく問題なし!対向配置で、コントラバスが左側というのはあまり経験がないけれど、いい感じです。

 

マエストロ、車いすにてご登場。スタッフの手を借りつつ片足でぴょんぴょんと台の上り、前半のベートーヴェンの田園が始まりました。素晴らしく柔らかく艶やかな弦の音色。管楽器も美しい。ふだん何気なく聴いているから、おお、木管がメロディーを奏でるときに弦はこんな動きをしているのね、などと発見も多数。うっとりでした。

 

前半のベートーヴェンの時のハーディング氏の椅子は、事務用かな、くるくる回って、高さ調整できるクッションの効いた椅子で、客席を向いたりするにはよさそうだけれど、なんとなく不安定な感じ。楽章間で高さ調整したりしておられました。

 

案の定、後半はコントラバス奏者用でしょうか、高さのある固定された椅子に変更。

マーラー1番、奏者の数がうんと増えて、コントラバス奏者の方など、花道にはみ出しそうな勢いです。第一楽章、トランペットの透明感のある美しい音色のすばらしさに、これはほんとにトランペットの音なのかと思うくらい、うっとり。終始熱のこもったすばらしい演奏が続き、あっという間に終楽章。最後は、終わらないでくれと心底願いました。

 

オーケストラほぼ初体験の母娘さんも、最初の弦の音が出た瞬間に涙が出たとのこと。オーケストラだし前の方だからものすごいがつんとした音が来るかと思ったら、ものすごく柔らかいなんと表現したらいいかわからない音に包まれて、ほんとうに驚きました、とのこと。まったく同感。もちろんホールの音響も素晴らしい。

 

アンコールは、エルガーのエニグマ変奏曲から「ニムロッド」。これがまたなんともしみいるような演奏で、感動。いつまでもあの音に浸っていたかった。

 

完売御礼で満杯のホール全体に、ブラボ―が飛び交い、ハーディング氏にも熱い拍手。鳴りやまぬ拍手の中、団員の人たちもニコニコ客席に手を振りながら退場。コントラバス奏者にモデルか俳優かという長身のハンサムさんがいて、女の子たちが写真を撮ろうと囲んでましたw。

 

なんせ、鳥取でパリ管を聴けること自体が夢みたいだから、満場の観客の一期一会感、期待感ははんぱなくて、ホールにみなぎる静かな熱気がすごかった。それにこたえてのパリ管の演奏であったでしょうし、ハーディング氏の骨折にも負けない(というか、途中からまったくそのことを忘れていた)熱演が生んだ、得難い公演だったなあ、と。貴重な音楽体験になりました。

 

まだ夢の中にいるような心地で家に帰り着いたら午後10時をまわってました。ほっと落ち着いてごはん食べて、夢だったのかなと思い返す脳内に「ニムロッド」が静かに流れ、そこでひとりゆっくり感涙(笑。会場でもちょっと涙腺ゆるんだのだけど。

 

パリ管たぶん3度目だけど、今回が間違いなく一番!すばらしい音を満喫しました。

遠いところ来てくださった団員さんたち、おいしい蟹にありつけたかなあ。ハーディング氏の骨折、一日も早く回復しますように。

テーマ:音楽

posted by phoebe | 22:08 | コンサート | comments(0) | trackbacks(0) |
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